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「親の財産を見つけて、実家をたたむ方法」
今回は、2018年に出版したサイト運営者の本をご紹介します。この本は、実家のたたみ方や空き家問題を解決するための具体的なコンテンツと手順を、580件以上の現場経験をもとに詳しくまとめたものです。
本書では、以下の2つの重要なテーマについて詳しくご案内しています。
1.遺品整理を先延ばしにすることで、親の財産が把握できなくなるリスク
2.実家のたたみ方と空き家問題の密接な関係
たとえば、遺品整理を後回しにすると、親の財産が引き継げなくなるケースが実際にあります。特に郵政民営化前の郵便貯金では、20年以上取引がない場合に権利が消滅する可能性があるため、注意が必要です。
さらに、実家じまいのタイミングが遅れると「空き家問題」が発生するリスクも高まります。本書では、これらの問題を解決するための具体的なコンテンツと手順をわかりやすく各ページで解説しています。
それでは本書に寄せられた「実際に本を読まれた方の声をご紹介します。」
内容はとても具体的で、「遺品整理の第一人者が教える」という点に説得力を感じました。
私も廃棄物に携わる仕事をしていますが、家財の片付けと遺品整理では異なる事情や問題があることが分かりました。作業時のポイントも丁寧に書かれており、専門家の視点が感じられる内容です。
また、空き家問題が他人事ではなく、将来向き合うべき課題だと感じ、購入しました。親が元気なうちに一度読んでおくと良い本だと思います。(アマゾンレビューより)
「さらに詳しい感想を知りたい方は」 ⇒ アマゾンレビューはこちらです
今回この本をご紹介した理由は、空き家になっている家の多くに遺品が残されており、これが空き家問題と直結していることが多いからです。
親の実家の遺品整理や片付けが先延ばしになればなるほど、実家で整理するタイミングとモチベーションが落ちてしまいます。また、親の遺品であれば「しばらくの間そのままにしておきたい」という気持ちにもなりがちです。そのため、実家をたたむ際には以下のポイントを抑えておいてください。
それでは実家をたたむ際の考え方と流れについて詳細に解説します。
まずは家族全員で話し合い、実家をどのように片付けていくかの方向性や優先順位を確認しましょう。遺品の扱いについては意見が分かれる場合もありますので、事前に家族間で合意をとっておくことが大切です。
遺品整理の専門業者に相談すると、効率よく作業を進められます。信頼できる業者を選ぶ際には、口コミや資格を確認し、事前に見積もりを取ることをお勧めします。また、プロのサービス内容や料金体系を詳細に確認しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
思い出の品、貴重品、リサイクル可能なもの、不用品の4つに分けると整理がスムーズです。特に貴重品や書類は丁寧に確認しましょう。
銀行通帳や保険証書、契約書類などをしっかり保管してください。また、片付け途中に書類を誤って処分しないよう「時間をかけて」進めることが大切です。
実家じまいを進める際、税金や相続に関連する手続きにも注意が必要です。先延ばしにしてしまうと、予期せぬ費用負担が発生する可能性があります。
固定資産税
空き家のまま放置されている場合、固定資産税の軽減措置が適用されなくなるリスクがあります。
具体的には、住宅用地の特例措置により、通常の税率より大幅に低い税率が適用されますが、空き家が適切に管理されず老朽化や不適切な状態に陥ると、この特例が適用外となります。
特に、自治体が「特定空家等」に指定した場合、通常の6倍の税率が課せられるケースもあります。また、空き家管理や譲渡を検討する場合、必要な手続きや登録が求められることもあります。
相続税の申告期限
相続税の申告期限は、被相続人が亡くなってから10か月以内に設定されています。この期限を過ぎると、延滞税や加算税などのペナルティが課せられる場合がありますのでご注意ください。
譲渡所得税
実家を売却する場合、売却益に対して譲渡所得税が課せられることがあります。ただし、特定の条件を満たせば、軽減措置が適用される場合もあります。
また、土地や不動産売却に際しては、法定の登録手続きや必要書類の確認が重要です。これらの手続きをスムーズに進めるためには、専門家や税理士に相談することをお勧めします。
実家をたたむ作業を進める中で、多くの方が悩むのが「遺品や家財の処分」です。次に、その具体的な方法についてお伝えします。
実家をたたむ際に出る遺品や家財の処分方法は、大きく以下の3つに分けられます。
リサイクルや寄付の活用
: 再利用可能な家財や衣類は、寄付団体に提供したり、リサイクルとして活用する方法があります。
自治体のゴミ回収サービス
: 処分する量が限れれている際には効率的な費用で処分できます。ただし、大型家具の搬出などは自分で行う必要があり、冷蔵庫・テレビ・洗濯機・エアコン・パソコンなどの家電は自治体では回収困難な品物です。
専門業者への依頼
: 大量の処分品が出る場合は、片付け業者を利用するとスムーズに進められます。
実家をたたむ際には感情的な負担が大きくなることもあるため、プロの第三者に相談することで冷静に判断できることがあります。
そのため、片付け業者に依頼する場合、費用がどの程度かかるのか事前に把握しておくことが重要です。ここからは、業者に依頼した際の費用の目安について解説します。
実家じまいにかかる費用は、以下の要素によって変動します。
項目 | 内容 |
---|---|
空き家の片付け業者への依頼料 | 一般的に、1Kの部屋で5万円~10万円程度、3LDK以上の場合は20万円~50万円以上が目安です。この費用には、下記の不用品処分代金が含まれます。 |
不用品処分費 | ゴミの量で処分費用が決まりますが、リサイクル法対象の家電(冷蔵庫など)は追加料金がかかる場合があります。 |
清掃費用 | 特に長期間放置された空き家では、ハウスクリーニングや害虫駆除が必要になることもあります。 |
※ お住いの状況(戸建て、集合住宅)と全体の量によって料金に違いがでます。 |
実家じまいを後回しにすると、持ち家の場合、周囲から「空き家」と見なされるリスクが高まります。その結果、以下のような問題が発生する可能性があります。
リスク | 具体的な問題 | リスクの重大性 (%) |
---|---|---|
ご近所からの苦情やトラブル | 長期間放置されることで、周囲からの苦情やトラブルが発生する可能性がある。 | 70% |
空き巣や不法侵入など犯罪被害のリスク | 無人の状態が続くことで、不法侵入や空き巣被害の危険性が増す。 | 50% |
不動産価値の低下や景観の悪化 | 見た目の劣化や放置による価値低下が地域全体に影響を与える。 | 80% |
これらのリスクを未然に防ぐためには、実家じまいを計画的に進め、早期に対応することが欠かせません。ただ、生まれ育った家を手放す際には、心理的な負担や寂しさを感じることもあります。
「実家じまい 寂しい」という関連ワードが検索される背景には、多くの方が実家を片付ける過程で、家族との思い出や懐かしさに触れ、心理的な負担を感じるからです。
たとえば、アルバムや思い出の品々を手に取るたび、家族との時間が鮮明によみがえり、決断に迷いが生じることもあります。しかし、感情的な側面に加え、空き家が引き起こす現実的なリスクも無視することはできません。
空き家状態が続くことで、不動産価値の低下や景観の悪化に加え、ご近所からの苦情やトラブル、さらには火災や犯罪被害のリスクも高まります。
もし住む予定がない実家であれば、早めに空き家状態を解消し、実家じまいを進めることが、これらのリスクを防ぐ重要な一歩です。
また、実家を片付ける過程で、「親が加入していた生命保険」や重要な書類が見つかるケースも少なくありません。
ただし、親が生命保険に入っていたことを把握していないケースが多いのでご注意ください。
生命保険については、亡くなってから請求期限が設けられている場合が多く、通常は3年以内に請求を行う必要があります。
こうした書類を見落とさないよう、慎重に確認することが大切です。
さらに、郵政民営化前の郵便貯金が見つかることもあります。特に、平成19年9月30日以前の郵便局での貯金は、20年以上お金の出し入れがない場合に権利が消滅してしまう可能性があります。
そのため、古い通帳や貯金証書を見つけた際には、なるべく早めに確認し、手続きを進めることをおすすめします。
いずれにしても、実家じまいを早めに進めることで、重要な財産や書類を見落とすリスクを減らすと同時に、ご家族の心理的な負担を軽減することができます。
今回は、現場で実際に起きている事例をもとに、一部を抜粋して皆様にご紹介させていただきました。実家をたたむという決断には、多くの時間や心の準備が必要です。
一方で、実家じまいを計画的に進めることで、ご家族の心理的な負担を軽減し、空き家がもたらすリスクを防ぐことができます。
今日の内容が、実家じまいを始めるきっかけとなり、さらに具体的な知識を深めることで、次の一歩を踏み出すヒントになれば幸いです。
もし、実家の片付けや空き家整理についてお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
経験豊富なスタッフが、ご家族のご事情に寄り添いながら、丁寧に対応させていただきます。さいたま市周辺の空き家・実家の片付け整理業者
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関連サイト
さいたま市の遺品整理・家財の生前整理片付け専門業者
アマゾン内サイト運営者著書ご紹介
東洋経済オンライン 松本明子が語る「実家じまい」の壮絶な苦労
国土交通省 住宅:空き家対策 特設サイト
空き家を片付けずにそのまま放置しておくと、建物の劣化や防犯上の問題、さらには周辺環境への悪影響など、多くのリスクが発生します。
全国的にも空き家問題は深刻化しており、適切な管理が行われないままの空き家は、地域の安全や美観を損ねる原因となることがあります。
特に、防犯面では不法侵入や放火といった犯罪が発生しやすく、被害を未然に防ぐためには早めの対応が必要です。
また、税金負担の増加や資産価値の低下も見過ごせないデメリットです。こうした問題を回避し、土地の有効活用を図るためには、業者に依頼して解体工事を行うことが重要です。解体工事により、更地として再利用することで、税負担の軽減や資産価値の向上が期待できるため、早めの対策を考えることが求められます。
項目 | 空き家を放置する場合 | 解体工事を行う場合 |
---|---|---|
建物の状態 | 放置すると建物が急速に劣化し、修繕費用がかかる。 | 解体工事を行うことで、建物の劣化を防ぎ、更地にすることが可能。 |
防犯上のリスク | 不法侵入や放火など、犯罪リスクが高まる。 | 更地にすることで、犯罪リスクが大幅に軽減される。 |
近隣への影響 | 害虫や害獣の発生、外観の悪化が近隣住民に迷惑をかける。 | 解体工事を行うことで、近隣への悪影響を防ぐことができる。 |
税金の負担 | 固定資産税や都市計画税など、維持費用がかかり続ける。 | 解体後、更地にすることで税負担が軽減される可能性がある。 |
資産価値 | 空き家があることで土地の資産価値が下がる。 | 更地にすることで、資産価値が上がる可能性がある。 |
空き家の解体を検討する際、業者に依頼することで得られるメリットについて解説します。
メリット | 解体工事の利点 |
---|---|
1. 空き地としての活用が広がる | 更地にすることで新しい建物を建てたり、駐車場や家庭菜園など多用途に活用することができます。 |
2. 維持費・税負担の軽減 | 解体することで固定資産税の減額が期待できます。 |
3. 売却のしやすさ | 更地は建物付きの土地よりも売却しやすく、買い手が見つかる可能性が高まります。 |
4. 近隣への安心感 | 老朽化した建物を取り壊すことで、近隣住民の安全や環境に配慮した選択となります。 |
解体工事を依頼する際に、どのような点を考慮すべきか、信頼できる業者を選ぶためのチェックリストの一覧をご提供します。
確認すべきポイント | 解体工事業者を選ぶ際の注意点 |
---|---|
見積もり内容の確認 | 見積もりが詳細であるか、追加費用が発生しないかを確認します。 |
施工実績や口コミの確認 | 過去の施工実績や、実際の利用者の口コミを参考に信頼性を確認します。 |
許可証や資格の確認 | 業者が必要な許可証や資格を保有しているかを確認することが重要です。 |
解体後のアフターフォロー | 工事後の不備や問題に対して、業者がどのように対応するかを確認します。 |
こちらでは、解体工事の流れについてご説明します。最初に行う現地調査や見積もりから始まり、近隣への挨拶、足場の設置、建物の分別解体、重機を用いた解体作業が順次進められます。さらに、廃棄物の適切な処理を行い、最後に土地を整地して工事が完了します。
解体工事を始める前に、まず業者が現地を訪問し、建物の状態や周辺環境を詳しく調査します。この調査を基に、工事にかかる費用や期間を見積もり、依頼者に提示します。見積もり内容には、建物の解体費用だけでなく、廃棄物処理や必要な法的手続きの費用も含まれることが一般的です。
解体工事では騒音や振動などが発生するため、工事開始前に近隣住民への配慮が重要です。事前に業者が近隣住民へ挨拶を行い、工事の期間や内容を説明することで、トラブルを未然に防ぐことができます。特に、密集した住宅地では細心の注意が必要です。騒音や埃の影響を最小限に抑えるための具体的な対策も、あらかじめ住民に説明することが望まれます。
解体工事の際、建物の周囲に足場を組み、養生シートで覆う作業が行われます。これは工事中の粉塵や騒音を軽減し、周囲の方々への影響を最小限に抑えるための重要な工程です。特に、住宅密集地では養生作業の質が工事全体の安全性に直結します。
解体工事は、まず建物内部の分別解体から始まります。家具や電気設備、ガラス、金属など、リサイクル可能な資材や廃棄物を丁寧に分別し、それぞれ適切に処理します。この過程では、廃棄物処理の費用がかかるため、業者側がリサイクル可能な素材をきちんと分けることで、処分費用を削減することも可能です。
建物内部の分別解体が完了した後、重機を使用して建物全体を取り壊します。重機を使うことで、大きな建物でも効率よく解体が進み、工期を短縮することが可能です。この工程では、安全面に細心の注意が払われ、作業区域を限定して周囲への影響を最小限に抑えます。また、周辺の建物への振動や損傷が発生しないように慎重に作業が進められます。
解体作業で発生する廃棄物は、法令に基づいて厳密に分別され、適切な処理が行われます。廃棄物の種類には、木材、金属、コンクリートなどがあり、それぞれリサイクル可能なものは再利用されます。不法投棄を避けるためにも、信頼できる業者に依頼することが重要です。また、廃棄物の処理費用は解体費用に大きく影響するため、正確な見積もりが必要です。
解体が完了した後、工事現場を整地し、土地を平らな状態に整えます。整地が終わると、業者と依頼者が最終確認を行い、工事が適切に終了したかを確認します。この確認作業では、特に周辺環境への影響や地盤の状態に注意が払われます。問題がないことを確認した後、業者から完了報告があり、解体工事は終了となります。
当店では、空き家の片付けや遺品整理後に、住宅の解体工事もお受けしております。これは、以前から遺品整理をご利用いただいたお客様からのご要望により始まったサービスです。お客様ご自身で解体業者を探す手間を省き、スムーズに工事が進むよう行います。
特に、当店の空き家の片付けや遺品整理サービスをご利用いただいた方に限り、信頼性の高い解体工事をご提供しておりますので、ぜひご相談ください。
遺品整理の埼玉中央
〒338-0001 さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネスプラザ5階
TEL 048-471-0840 年中無休 電話受付:平日8:00-20:00 土日祝日9:00-18:00 運営者公式ホームページはこちら
こんにちは、遺品整理実績2150件以上、遺品整理に関する書籍6冊、
東日本で一番初めに、遺品整理の店舗を開始した業界のトップランナー、「遺品整理の埼玉中央」 相続診断士/終活カウンセラーの内藤久です。今日は夏に発売された自身の本からご紹介します。
彩図社 内藤 久著
そこに書いたことは、今まで多くの「空き家の遺品整理」を行ってきましたが、空き家になってしまう理由は主には3つありました。
① 生前に親が実家をどうして欲しいか意向を聞けなかった。
② 思い出がある「実家」を売却したくない
③ 住む予定がなくても、他の人に貸したくない
誰も住む予定がない実家をどうしていいか判断がつかないと空き家に結びつくケースが多いということです。そのため、空き家と終活には密接な関連性があります。
ただ、ここで問題が発生します。
1.誰も住んんでいない実家にも固定資産税が発生する
2.戸建ての家の場合には、近所から空き家の状態を指摘される
本の第二章では~よくある遺品整理トラブルとそれを防ぐ方法~
お金編
不動産編
デジタル編
収集物編
その他編
不動産編で事例を紹介しました。
終活には「お金のこと・ご自身の持ち物(いずれ遺品になるもの)に加え、実家の不動産があります。
今まで2150件以上の遺品整理の現場で分かったことは、親が子供に実家の方向性を残しておくと、子供自身が判断しやすくなるので、持ち家が空き家に結びつくケースが軽減されます。
残された家族を困惑・呆然とさせるか、幸せな思い出に浸れるようにするかは、全て終活をする方の引継ぎ次第です!
サイト運営者 遺品整理の埼玉中央 https://ihinshori.com/
週刊東洋経済 【特集】実家のしまい方 記事が掲載されました。
【特集】実家のしまい方
親とコミュニケーションを取り、自分の価値観は押し付けない。
参照:令和3年10月14日
週刊東洋経済 https://premium.toyokeizai.net/articles/-/28418
生前整理・遺品整理の注意点
遺品整理の行い方・進め方
空き家の家を片付ける実践ノウハウ
親の預貯金・貴重品の取り扱い方など。
上記URL、週刊東洋経済プラスでも詳しくご紹介しておりますので、ぜひご参考ください。
親ともめずに実家を片付けるには幾つかのポイントがあります。こちらでは、実家の片付け業者として、現場から分かったことを解説します。
親の感情や思い出に配慮する重要性
親が生まれた時代には「モノを大切にしなさい」と教育されることが一般的でした。そのため、古い電話機などの家電製品も簡単に捨てることに抵抗を感じることが多いです。
親世代の背景には、単なる物質的な価値だけでなく、個々の物品に込められた思い出や経験が含まれているからです。
例えば、古い食器や家具には、家族で食卓を囲んだ温かい思い出や、親が懸命に働いて手に入れた誇りの象徴としての価値が宿っていることがあります。これらの物品には、日々の暮らしや家族との絆が反映されており、親にとっては心の支えでもあります。こうした感情に対する理解を欠いたまま片付けを進めると、家族間で意見の衝突が起きやすく、スムーズな作業が難しくなります。
親の思い出や感情に寄り添いながら片付けを進めることで、共感と協力のもとに実家の整理を行えるようになります。これにより、家族全員が負担を感じることなく、片付けを進めることが可能になります。
こちらで紹介するのは、戦時中の食糧難の時代と1973年(第1次)1979年(第2次)に 始まったオイルショック、
原油の供給逼迫および原油価格高などで、でトイレットペーパー洗剤などが手に入りにくい状況などを経験した世代では、子供が不要に見えるものでも親の考えがあります。
親との共感と協力を促すためのアプローチ
実家の片付けを始める際には、まず親との信頼関係を再確認し、対話を大切にすることが大切です。親の視点や過去の経験を聞き出して共感を示し、「必要なものとそうでないもの」を一緒に見極めていくことで、片付けがスムーズに進むことが期待できます。
また、親が長年大切にしてきた「備え」の意味を再確認しながら進めることで、親の気持ちを尊重したアプローチが可能になります。過去に紹介した写真には、親が「まだ使える」と考えて保管している物や、物不足の時代を経験して「備え」として取っておいた物の例が映し出されています。
親の物をすぐに捨てようとすると、抵抗や反発が生じて片付けが思うように進まないことがよくあります。家族全員で親の気持ちに寄り添い、時間をかけて共感しながら片付けを進めることが、片付けを成功に導く一歩となります。
だからこそ、「親は今の状態に不自由をしていない」という点をしっかり理解し、その気持ちを尊重しながら作業を進めることが大切です。
不要品の活用方法を考える
親が捨てたくない物を、ただ処分するのではなく、寄付やリサイクルとして活用する方法を提案することも一つの手です。親が「まだ使える」と感じているものが誰かの役に立つと理解できれば、手放すことへの抵抗が少なくなるでしょう。
段階的な片付けの計画を立てる
急に全てを片付けるのではなく、段階的に取り組むことで親が持つ抵抗感を軽減します。まずは小さなものから整理を始め、その後徐々に大きなものや思い出の品に移行するなど、計画的なステップを踏むことが重要です。これにより、親も心理的に安心感を持って片付けに参加できるようになります。
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サイト監修者 ⇒ 遺品整理の埼玉中央
以前の運営者コラムで、高度経済成長に育った子供世代とは違って、親世代は「モノを大切にしなさいと躾を受け育っています」とお伝えしました。
そのため、いざ実家の片付けを行う際に、部屋のなかには膨大な遺品があり、その多さに思わずうんざりしてしまったり、途方に暮れてしまう方も少なくありません。また、多くの方が『どれくらいの費用がかかるのか?』という点に不安を感じることもよくあります。
こちらでは、空き家となった親の家や実家の片付けにかかる費用の相場を解説し、信頼できる業者を選ぶ方法や、まとめの部分でよくある筒門についてもご説明します。しっかりとした計画を立て、安心して実家の片付けが進められるよう、お役立てください。
当店は、埼玉県さいたま市内に事務所を構えておりますが、今まで2150以上の実家のまるごと片づけや生前整理 空き家の遺品整理を行ってきました。
その中で最も多いご質問は、親の家を業者に依頼して片付け処分するのに、費用の目安はどれくらい?です。
多くの方が一度は引っ越しを経験しているかと思いますが、実家の片付けは引っ越しとは全く異なる特別な作業です。
そして、親の家となると、家財道具や日用品だけでなく、故人や家族の大切な思い出が詰まっているため、どのように整理を進めていいか戸惑う方も少なくありません。
さらに、実家の片づけを専門の業者に依頼する経験は、ほとんどの方にとって初めてのことなので、どのようなサービス内容が含まれるのか、また相場がどの程度なのかについて不安に感じる方も多いです。
以下では、親の家の片付けの解決策として、かかる具体的な費用の内訳をご紹介し、費用面での疑問や不安を少しでも解消できるようご案内いたします。
業者が現地で費用を計算する際の大きなポイントは、実家の片付ける量と積み込み時間、つまり人件費の計算に加え、不用品やリサイクル品の処分費用です。これらを基にした内訳が最終的な料金に大きく影響します。
たとえば、遺品整理を含めた実家の片付けでは、思い出の品や貴重品の選別、大量なゴミの分別作業が伴うので、通常の片付けよりも慎重かつ丁寧な対応が求められます。こうした作業は、結果的に作業時間が増えます。
また、空き家や実家の片づけの際には、間取りやお部屋の構造、さらには実家にあるモノの量などは各ご家庭によって異なります。そのため、ご依頼いただく作業内容によって費用も異なる理由をご理解ください。
それでは具体的な事例をご説明します。
駐車場所が確保できるかどうかは、作業の効率に大きく影響する重要なポイントです。例えば、ご自宅の前にトラックを駐車できれば、スタッフが回収した荷物を車に積み込む距離が短く、作業がスムーズに進みます。しかし、もし駐車場所が確保できず、一般道に駐車せざるを得ない場合、状況は異なります。
一般道に駐車する場合、周辺の交通に配慮する必要があり、トラックが他の車の通行を妨げる時には一時的にトラックを移動させることもあります。このように作業が何度も中断されることで、全体の作業時間が長くなり、その分、積み込みにかかる「人件費」も増加する可能性が出てきます。
そのため、できるだけ駐車スペースを確保しておくことが、費用を抑えるためにもおすすめです。
お部屋の階数も、作業のスムーズさや費用に影響する大切な要因です。たとえば、一戸建ての場合、1階であれば荷物の運び出しがスムーズに進みますが、2階や3階からの運び出しとなると、階段を使って大きな家具や粗大ゴミ、その他の物をまるごと運ぶため、作業に手間がかかります。
そのため、作業時間が延びてしまうことが多く、人件費が増える要因となります。
また、公団やマンションの場合は、何階にお部屋があるか、エレベーターが使えるかどうかが重要です。エレベーターがあれば荷物を効率よく運ぶことができますが、エレベーターがない建物では、スタッフが階段を使って荷物を一つひとつ運び出すことになり、時間と労力がさらに必要となります。
こうした状況では、通常よりも多くのスタッフが必要になり、相場よりも料金が高くなる場合もあります。
同じ間取りであっても、空き家や実家の片付けではそれぞれの家によって荷物の量が大きく異なるため、見積もりの金額も変動します。
特に、実家には長年にわたって大切に保管されてきた品物や思い出の品が多く含まれているので、それが処分量を増やす要因となります。
引っ越し業者との見積もりとの大きな違いは、この「処分料金」です。
引っ越しの場合は持ち運ぶ荷物量がメインのため比較的単純に計算できますが、実家の片付けでは廃棄やリサイクルの必要な量が増えることで料金に大きく影響します。
家具や家電の処分、時には「見つかっていない物があるので探して欲しい」など、お客様からの要望で時間をかけて作業を行うケースもあります。そのため、実家や空き家の片付けには、こうした要素が反映された見積もりが提示されることになります。それでは次に空き家や実家の片付けの費用の目安についてグラフで解説します。
一般的な費用の目安は、先ほどお伝えした現場の状況と片付ける量によっても異なりますが、実家じまい・空き家片付けの一般的な費用相場については、以下の通りです。
間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
---|---|---|---|
1DK | 70,000円~120,000円 | 2~3名 | 3~6時間 |
2DK | 150,000円~250,000円 | 3~5名 | 6~12時間以上 |
2LDK | 170,000円~300,000円 | 4~6名 | 8時間~2日以上 |
3DK | 220,000円~400,000円 | 5~8名 | 2日~3日位 |
厳密には、戸建ての方が収納スペースが多い、住んでいた方がモノを大切にして、実家の片づけができなかったなどの諸事情によっても違います。
実家の片付けや空き家の整理を依頼する際、業者選びは大切なポイントです。業者によって料金体系やサービス内容が異なるため、しっかりと確認し、納得した上で契約を結ぶことが大切です。
初めての業者依頼の場合、料金に含まれる内容や追加料金が発生する条件、そして作業後の清掃までがサービスに含まれているかなど、見落としがちな点も多くあります。
また、契約内容を細かく確認し、後からトラブルが発生しないようにすることも重要です。信頼できる業者を選ぶことで、安心して実家の片付けを進めることができ、よりスムーズな作業が期待できます。業者選びの際の注意点を押さえて、後悔のない業者選びを行いましょう。
空き家やゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する際は、次に紹介するチェックポイントを知っておいてください。まず、料金や利用プランの内容が明確か、追加料金の条件が示されているかを確認しましょう。
また、作業後の掃除が含まれているかどうかもポイントです。掃除が含まれていない場合は、別途清掃サービスを利用するかを検討する必要があります。さらに、業者の口コミ関連を参考に、信頼性や評判をチェックすると良いでしょう。
多くの利用者から高評価を受けている業者であれば、安心して依頼しやすく、後からのトラブルも解決しやすいでしょう。
費用や作業内容、そして追加料金の発生条件を契約前に明確に確認しておくことは、業者に依頼する上で最も重要なポイントです。
具体的にどの範囲まで作業が含まれているのか、また、追加で費用が発生する条件があるのかを契約書でしっかり確認しておきましょう。
例えば、特殊な清掃が必要になったり、予定外の不用品が増えたりした場合に追加料金が発生することもあります。こうした内容を契約時に理解しておくことで、思わぬトラブルを避け、安心して依頼することができます。
業者選びの際、相場を参考に各業者の料金を比較することも大切ですが、それだけではありません。実際に現場でどれほど丁寧に対応してくれるか、こちらの要望にどこまで寄り添ってくれるかも重要です。
業者を選ぶ際のコツとしては、料金の安さだけで決めず、対応の丁寧さや信頼性をしっかり確認することです。料金の安さだけで決めてしまうと、後々トラブルになることも少なくありませんので、注意が必要です。
実家の片付けには多くの思い出や大切な品々が含まれるため、作業スタッフが丁寧に対応してくれるかどうかも重要なポイントです。特に遺品整理や生前整理を含む場合、品物の扱いや言葉遣いなど、配慮が行き届いているかを事前に確認しておくと安心です。
電話での対応や見積もり時の説明で、スタッフの対応姿勢を見極めると良いでしょう。
片付けが終わった後、簡単な掃き掃除が含まれているかどうかも確認しておくと安心です。
特に空き家の片付けでは、長年たまった埃や汚れが残りやすいため、掃き掃除である程度整えるだけでなく、よりスッキリした状態に仕上げたいケースも多くあります。
また、業者によっては追加料金で本格的なハウスクリーニングを提供するところもあります。キッチンやバスルームのしっかりした清掃が可能か、そしてその際にかかる費用がどのくらいか、事前に参考にしておくと安心です。
こちらでは、お見積りの流れや、よくある質問とともに、知っておくと役立つ情報をご紹介します。
週末や祝日にかかわらず、料金は変わりません。ただし、土日や祝日は多くの方から作業依頼が集中するため、予約が取りづらくなることがあります。
そのため、週末や祝日に作業を希望される場合は、できるだけ早めにご相談いただくことをおすすめします。早期のご相談によって、ご希望の日程での対応がしやすくなります。
片付けが終わった後には、基本的な掃き掃除が含まれますが、より徹底した清掃や本格的なハウスクリーニングをご希望の場合は、別途料金が発生します。特にキッチンやバスルームは、汚れが蓄積しやすい場所のため、清掃の内容や範囲によって費用が変動します。費用の目安については、現地で清掃箇所の状況を確認した上で、お見積りをご提示いたします。
空き家の片付けを依頼する際、事前に電気を復旧していただけると見積もりがスムーズに進みます。電気が使えることで、照明をつけて細かい場所までしっかり確認できるためです。
また、実際の作業時には水道も使用するケースが多いため、あわせて水道の復旧もお願いいたします。特にキッチンや水回りの作業で水道を使用する場面があるため、電気と水道が使える状態にしていただけると助かります。
プロの業者に依頼することで、手間や時間を大幅に省き、片付けに伴う悩みを解決できます。
遠方に住んでいる場合でも、遺品や不用品の仕分けや分別、搬出、清掃まで一貫して任せられるため、初めての方でも安心して片付けを進められるのがメリットです。
会社によっては、解体工事等も引き続き依頼できるため、住まいをまるごと片付けたい方にもおすすめです。
はい、解体工事も承っております。実家の片付けが終わった後、庭木が伸びたり建物が老朽化していたりすることが多いため、解体工事のご依頼が増えています。
片付けから解体まで一貫してお任せいただけるので、個別に業者を手配する手間が省け、スムーズに作業が進みます。解体工事が必要な場合もお気軽にご相談ください。実家の片付けを終えた後の住宅解体工事
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実家・空き家の片付けで悩まないために:親世代の価値観
今まで2150軒件以上の実家の片づけ 遺品整理のお手伝いをさせて頂きました。
そして、遺品整理の状況でご遺族の方から
「どうして、乾電池、電球などがこれほどあるのだろうか?」
とご質問を頂きました。
「モノを大切にしなさい」という躾
「まだ使える、いつか使うことがある、もったいない」
「戦時中、前後のモノ不足、オイルショックの経験」
それはわかっていても、どうして? 乾電池が20以上もあるのか?
そこには、買い物難民と言う事情があります。
ご高齢の方が、買い物難民となる背景には、お住いの地域の小規模な商店街が減少し、徒歩圏内に買い物できる場所がなくなりつつあるのが影響しています。
(※ シャッターを下ろした商店)
特に高齢者にとっては、交通手段が限られていることや身体的な問題から遠出が難しい場合が多いです。そのため、買い物に行ける機会があると、日用品を大量に購入して備蓄する習慣がついてしまうことがあります。この行動は、「いざという時に困らないように」という備えと心理的な不安を反映しています。
次の写真は、当店が運営している遺品整理の現場で実際にあった光景です。親世代にとって、「備え」とは単なる買い置きではなく、安心を得るための手段を現しています。
親世代が物を大切にする背景には、戦時中の物資不足やオイルショックを経験したことによる「いつか役立つ」「捨てるのはもったいない」という心理があります。こうした考えから、特に食品や日用品が過剰に蓄積されやすくなります。
生前整理を行う際には、こうした背景を理解しながら親と共に整理を進めることで、感情的な衝突を避け、スムーズに進行できます。
家族の会話を通じて、どの物品が重要であるかを確認することが大切です。過去の戦時中やオイルショックなどの経験が、物資が不足することへの警戒心を生み出し、「いつか役立つかもしれない」という意識を強めています。これは、若い世代には理解しづらい部分ですが、高齢者にとっての生活の知恵です。
そのため、実家の片付けや遺品整理の部屋では、今でも大量な「トイレットペーパー・乾電池・電球・蛍光灯」が置かれていることがあります。
また、高齢者が行う工夫の一つに、物を捨てずに再利用することにも表れます。
古い布は雑巾として使われ、瓶や缶は収納容器として再活用されることがよくあります。これは「もったいない・まだ使える」という精神が強く反映されています。ただ、その結果として、家の中に物が蓄積されてしまい、生前整理や遺品整理の際に物が大量に残されていることもあります。
生前整理を行う際には、親の思い出や物への愛着を考慮しながら進めることが大切です。親が何に価値を置いているのかを理解し、不要な物を無理に処分しないことが、円滑な整理につながります。特に、思い出の品や大切にしていた物は、一緒に確認しながら整理を進めることで、親の心情に寄り添うことができます。
その一方で、無理して親の部屋を片付けようとすると逆効果になることが多いのでご注意ください。
親の生前にしておきたいことは
.親から子へのモノの引継ぎ
.財産の引継ぎ
.親の人間関係の引継ぎ(葬儀などの連絡)
.建物の引継ぎ
が中心です。
改めてお伝えすると、親が健在のうちに実家の片付けを進めるには、「さっさと処分する」ではなく、「これはどうしたい?」と問いかけることで、親の意見を尊重しながら進めることができます。
それが結果的に、親の気持ちに安心感を与え、生前整理や実家の片付けが円滑に進みます。
こちらはサイト運営者の著書です⇒ 親ともめずにできるこれがリアルな実家の片づけです
現場ではデパートの手提げ袋や紐、包装紙、スーパーのレジ袋などが100枚以上出てくることもあります。さらに、使い終わった歯ブラシのように、日常生活で不要となったものまで保管されていることが多くあります。
そこには親が育った時代の躾と共に、モノ不足で育った時代背景があります。その時代背景を少し振り返ってみましょう。
戦後の日本は、物資が非常に乏しい時期が長く続き、家族一人ひとりが物を大切にし、何度も再利用する習慣を身につけました。
たとえば、包装紙や紙袋といったものも、貴重な資源として再利用されるのが当たり前でした。そのような価値観は、家族や地域社会の中で育まれ、次世代へと受け継がれていったのです。
「もったいない」という考えは、節約というよりも、当時の人々にとっては生きるための知恵でもありました。今の大量消費時代と異なり、親世代は少ない物を長く使う知恵を大切にしてきました。
しかし、現代では安価な物がすぐに手に入るため、消費のスピードが増し、物の扱い方が大きく変化しています。そのため、親世代の「大切に使う」という価値観を理解していても、物が多すぎる状況に直面したときに、どう片づけて良いか迷う子世代が多くなっています。
(※ 写真は実際に部屋にあった歯ブラシです)
その一方で、今では大量生産・大量消費が進み、新しい物が簡単に手に入るようになりました。このため、若い世代は「使い捨て文化」の中で育つことが多く、親世代の「物を大事にする」価値観との違いがあります。
こうした背景が頭で理解していても、現実物の多さが目に入ると親が大切にしてきた品物をどのように扱うべきかが、子世代にとって悩みの種になることが多いのです。
そして、著書のなかでも書いていますが、
もったいない、まだ使える、いずれ使うことがある。
まずは「もったいない」現場では20年以上前の洋服が少しくたびれた状態で
押し入れなどに収められていることが多くあります。
ただ、もったいないは、「まだ使える」につながり、「いずれ使うことも」に結びつきます。
こちらも、大量消費時代に育った子供と親では全くとられ方が別です。
それはわかっている!と始めた途端に「実家の片づけ、親の家の片づけも」膨大な量を
眼の前にすると、大変さがともない、ついつい忘れがちになります。
「私たちのように2150件以上の遺品整理を経験した業者でも、膨大な遺品の量を目のあたりにすると、回収の手順や処分方法に悩むことがあります。そのため、一瞬『どう片づけたらよいか』と戸惑われるのは当然だと思います。」
そして、片付けを始める前には、『親は今の状態に不自由していない』ということを念頭に置きましょう。こうした意識を持つことで、片付け作業中の対話も穏やかになりやすくなります。
以前、さいたま市内の現場で遺品整理のご依頼をいただいた長女の方より実際にあった話をご紹介します。見積もりの際に伺ったのは「実家の家に入るのは、8年ぶり」と伝えられました。
理由を伺うと、片づけを進める中で親子で意見の食い違いが生じ、感情的になってしまったとのことでした。その際、親御さんから「私の目の黒いうちはあなたを家には入れない!」と言われてしまい、それ以来、お互いに距離を置いていたそうです。
このように、親世代が大切にしてきた物に対する思いがあるため、片づけは慎重に進める必要があります。
そのため、実家の片付けを進める際には、親とのコミュニケーションが重要な鍵となります。親が大切にしてきた物に対する気持ちに配慮し、話し合いを進めることで、お互いが納得したうえで片づけが進められます。
特に感情的になりやすい場面では、無理に作業を進めるのではなく、一度休憩を取って冷静になるなどの対応が大切です。親との円滑なコミュニケーションが、最終的に円満な片付けにつながります。
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親の家や実家の片付けを始めると、想像以上に時間や労力がかかることに気づく方が多いです。押し入れにはデパートの手提げ袋やスーパーのレジ袋、包装紙などの細々とした物がぎっしり詰まり、なかには使い終わった日用品まで保管されていることがあります。
なぜ、これほどまでに物が多く、手放すのが難しいのか?そこには親世代が生きてきた時代背景と、物を大切にする価値観が深く影響しています。
物の少なかった時代に育った親世代にとって、物を捨てることは「もったいない」だけでなく、貴重な物を長く使う知恵や生活の一部でもあります。しかし、その価値観が、いざ実家の片づけを進めようとするとき、子世代との間で悩みの種にもなりがちです。
親が育った時代の背景を理解し、価値観の違いを尊重しながら整理を進めることで、親との円満な片づけが実現しやすくなります。このページでは、親世代との価値観の違いを理解し、スムーズに実家の片づけを進める方法について詳しく解説します。
親が物を大切にする理由と子世代が理解すべき背景
親世代が物を捨てられず、大切に保管してしまうのは、戦後の物不足や経済成長期を経験した影響が本当に大きいです。物が不足していた時代は特に、家電や衣類、日用品に至るまで長く使うことが生活の知恵とされていました。
そのため「もったいない」「まだ使える」という感覚が根付いています。
そして、子世代にとって不要に見える物でも、親世代には特別な価値があり、長年の思い出も詰まっています。こうした背景を理解することで、ただ単に「捨てる」というだけではなく、思い出を尊重しながら片付けを進める必要性があります。
頭でわかっていても「この視点」忘れないようにすることで、親子間の理解が深まり、整理がスムーズに進むきっかけになります。
親の片づけに対する「もったいない」「まだ使える」という気持ち
「もったいない」や「まだ使える」といった考えは、親世代の躾方や価値観に根差したものです。家にある古い家電や未使用の品々を見て、子世代が「不要だ」と感じても、親には「いずれ使うかも」「捨てるのは惜しい」と思える理由があるのです。
この気持ちを尊重することは、片づけを進めるうえで非常に重要です。まずは物の必要性を問いただすのではなく、親の物に対する考え方に寄り添いながら少しずつ進めることが、スムーズな片づけにつながります。
子世代が忘れがちな親世代の「2つの視点」
そして、親が古い家電や日用品を捨てられないのは、単に「もったいない」だけでなく、親世代特有の視点が関係しています。一つは「使い勝手の問題」です。親にとって新しい家電は複雑に感じられ、古くても使い慣れた物のほうが安心して使用できる場合が多いのです。
もう一つは「不自由を感じていない」という視点です。押し入れや収納が物であふれていても、親自身は生活に不便を感じていないこともあり、片づける必要性を理解しづらいのです。これらの視点に気づくことで、親世代が物を手放せない理由を改めて理解し、片づけがスムーズに進みやすくなります。
親と対立しないために心がけるポイント
親の家を片づける際、価値観の違いから親と対立することも少なくありません。例えば、子世代が「捨てたほうが良い」と思う物でも、親にとっては思い入れが強く、捨てることに抵抗を感じることが多いのです。こうした場合は「片付ける」ことを急がず、まずは話し合いを重ね、少しずつ整理することが大切です。
「いずれ使うかも」「まだ使えるかも」と感じる物についても、親にとって大切な物であることを理解し、時間をかけて協力的に片づけを進める姿勢が重要です。穏やかに進めることで、親との良好な関係を保ちながら、片付けがスムーズに進みやすくなります。
これらを理解しておかないと「空き家」につながる可能性も
実家の片付けで親世代の価値観や物に対する思いを理解せずに進めると、親が片付けを拒み、作業が進まなくなることがよくあります。そのまま片付けが放置されると、やがて親が亡くなった後に大量の遺品が残り、片付けの負担が増すだけでなく、結果的に空き家に繋がってしまうこともあります。
親が残した物は、生前には不要に見えていた物であっても、いざ遺品となると親との思い出が詰まっているため、子世代にとっても手放しづらくなることがあります。
そのため、親が健在のうちに「もったいない」「まだ使える」といった価値観に寄り添いながら、少しずつ片付けを進めておくことが大切です。親の気持ちに配慮した片付けを行うことで、将来の空き家問題を未然に防ぐことができます。
サイト運営者の著書です⇒ 親ともめずにできる、これがリアルな実家の片づけです。
実家の片付けは、親世代の思い出や価値観を尊重しながら進める必要があります。そして最近は、親の家が手つかずのまま空き家になり、問題が深刻化しています。
親が亡くなった後、大量の遺品を一度に片付けるのは負担が大きいので、結局、空き家につながるケースも少なくありません。
親が元気なうちに、少しずつ片付けを進めることで空き家化のリスクを減らし、親子双方にとって負担の少ない形で整理ができます。
本記事では、空き家を防ぐために知っておくべき片付けが進まない原因と、親の気持ちに寄り添った解決法を解説します。
実家の片付けで一番の壁となるのが、親世代が持つ「もったいない」という思いです。親が育った時代は、物を長く使い、捨てずに大切にするのが当たり前でした。「いずれ使うかもしれない」「まだ使える」といった思いから、古い家電や家具、包装紙や袋まで大切に保管していることが多く、片付けがなかなか進まない原因になります。
解決法
親が感じる「もったいない」気持ちを尊重しつつ、「物に感謝して手放す」ことを提案するのが効果的です。例えば「この道具、何十年も使ってきたから十分役目を果たしたね」と話すことで、親も納得しやすくなります。また、すぐに捨てるのではなく、「譲る」「寄付する」といった別の活用法を考えることで、親が手放しやすくなるケースもあります。
親世代は、使い慣れた物に安心感を抱き、若い人と比べ新しい物への切り替えを抵抗する気持ちがあります。長年愛用している家電や家具に対して「これで十分」「今さら買い替える必要はない」と感じるため、結果として古い物が溜まってしまう傾向があります。
解決法
この安心感を尊重しつつ、「少しずつ新しい物に慣れる」提案が効果的です。例えば、古い掃除機の代わりに軽くて扱いやすい新しい掃除機を試しに使ってもらうと、親もその利便性に気づきやすくなります。また「古い物と新しい物を少しずつ置き換えていく」という方法も有効です。親が無理なく新しい物に移行できるよう支援することで、無理なく古い物を手放すことができます。
子供としては、実家に残っている使っていない不用品や粗大ゴミに見えるものを、一気に片付けてしまいたいと考えがちですが、急ぎすぎると親が強い抵抗を感じ、片付けが進まなくなることが多いです。
何十年も大切にしてきた物を一度に手放すのは、親にとって大きな負担となり、感情的にも抵抗を抱きやすくなるからです。
解決法
まずは「今日はこの棚だけ片付けよう」など小さなエリアを区切り、少しずつ進めていくのがコツです。また、「使いやすくする」「必要な物を見つけやすくする」といった生活の改善につながるメリットを強調すると、親も協力しやすくなります。
無理に片付けを急がず、親のペースに合わせることで、円滑に整理が進みやすくなります。
親世代にとって、物を持ち続けることは、節約の要素もあって、物を大切に使い続けるという価値観が根付いています。一方で、子世代はシンプルで機能的な生活を目指し、「不要な物は減らしたい」と感じるため、片付けに対する考え方にギャップが生まれやすくなります。
解決法
この意識の違いを埋めるために、「捨てる」のではなく「整理する」「収納を見やすくする」などの柔らかい表現を用いて親に話しかけることが効果的です。また、思い出の品については「写真を撮って記録する」といった提案をすることで、物を手放す負担が軽減されます。
親が納得しやすい形で提案することで、片付けをスムーズに進めることができます。
実家を空き家にしないためには、親が健在なうちに少しずつ整理を進める「生前整理」が大切です。親が亡くなった後、残された物の量が多いほど、子世代にとっての負担が大きくなり、片付けが進まず空き家となってしまうケースが多いからです。
遺品整理を後回しにすると、気持ちの整理も難しくなり、空き家のリスクが高まります。
解決法
生前に「思い出を一緒に整理する」という目的で片付けを進めることで、親も協力的になりやすくなります。親と一緒に思い出話をしながら少しずつ片付けることで、空き家になるリスクを防ぎやすくなります。また、物を処分する際も、親が納得できるよう「寄付」や「リサイクル」を利用することで、親が安心して物を手放すことができます。
それらを踏まえたうえで、こちらコラムで現場体験にもとづいて解説していきます。