ホーム »
親が生まれた時代に「モノを大切にしなさいと躾」を受けていますので、使う前提であれば、
古い電話機なども、動くようであれば家電として利用することができます。
こちらで紹介するのは、戦時中の食糧難の時代と1973年(第1次)1979年(第2次)に 始まったオイルショック、
原油の供給逼迫および原油価格高などで、でトイレットペーパー洗剤などが手に入りにくい状況などを経験した世代では、
子供が不要に見えるものでも親の考えがあります。
前回、ご紹介した写真ですが、これには「まだ使える」
ある日突然、トイレットペーパーが買えなくなったことを経験した「備え」
2つの局面があります。
そのため、親のモノを今直ぐ捨てようとし、無理に片づけようとして
失敗するケースが多くあります。
ここでも押さえておきたいポイントは「親は今の状態に不自由をしていない」点です。
これを見逃してしまうと、実家の片づけが進まなくなります。
以前の運営者コラムで、高度経済成長に育った子供世代とは違って、
親自身は「モノを大切にしなさいと躾を受け育っています」とご説明させて頂きましたが
ここでは、親の家を片づけるには、どれくらいの金額がかかるか少し説明いたします。
サイト運営者の内藤は、遺品整理、実家の片づけ、空き家関連の著書を4冊著書と
550件以上の空き家の家の片づけを行った経験の情報活動を行う一方で、
2005年より、遺品整理の会社を運営しています。⇒ 詳しくはこちら
今まで1700軒以上、実家の片づけ、生前整理 空き家の遺品整理を行ってきましたが、一番のご質問は、親の家を業者に依頼して片付け処分するのに、費用はどの位かかるのか?
業者が現地で費用を計算するのは、
実家の片づける量と積み込み時間、いわゆる人件費の計算の2つです。
空き家のお宅、実家を片づけるにしても間取り、実家にあるモノの量には、
各ご家庭によっても違いがありますが、費用には必ず積み込み時間が影響してきます。
1.積み込み時間を左右するポイント1 トラックを駐車する場所が確保できるかどうか?
駐車場所が確保できるかどうかは、とても大切なポイントです。
ご自宅の前に、長ければ半日以上トラックが止まることになります。もし一般道に駐車せざるを得ず、トラックが近隣の車の通行を妨げるときには、その都度トラックを動かさなければなりません。そうすると作業が中断され、時間が長くなってしまいます。
2.積み込み時間を左右するポイント2 一戸建ての場合、お部屋が1階か、2階か?
公団・マンションの場合、何階でエレベーターがあるか?、エレベーターがない場合には
片づける際に、何人必要でどれくらいの時間がかかるのか?以上のことが料金に関わります。
一般的な費用の目安は、片付ける量によっても異なりますが
部屋タイプ 作業要員 料金
.2DK 3名 140,000円(税別)~
.3LDK 4~5名 240,000円(税別)~ が目安となります。
厳密には、戸建ての方が収納スペースが多い、住んでいた方がモノを大切にして、
実家の片づけができなかったなどの諸事情によっても違います。
もし今、実家(空き家)の片づけでお困りの方は ⇒ こちらをご覧ください。
文京区、板橋、杉並区、新宿区、世田谷区成城、練馬区、西東京、さいたま市、川越市周辺で過去に作業を行いました料金の一例です。
今まで1700軒件以上の実家の片づけ 遺品整理のお手伝いをさせて頂きました。
そして、遺品整理の状況でご遺族の方から
「どうして、乾電池、電球などがこれほどあるのだろうか?」
とご質問を頂きました。
「モノを大切にしなさい」という躾
「まだ使える、いつか使うことがある、もったいない」
「戦時中、前後のモノ不足、オイルショックの経験」
それはわかっていても、どうして? 乾電池が20以上もあるのか?
そこには、買い物難民と言う事情があります。
大手のスーパー、コンビニエンスストア―などの影響によって
昔ながらの商店街がの少なくなってきています。そのため買い物に行った際に
少しでもイザというときに備え、買っておこうと同じモノが実家にはあるのです。
生前整理は、親から子への引継に徹する。
それがイザというときに必ず役立ちます。
それは、生前は不要だと思っていたモノが、遺品になった途端に思い出が詰まった遺品になるからです。
それには、生前親が気に入ったものを聞いておく。
そして、「さっさと処分したら?」などモノを減らそうとして、無理に片づけないこと。
親の生前にしておきたいことは
.親から子へのモノの引継ぎ
.財産の引継ぎ
.親の人間関係の引継ぎ(葬儀などの連絡)
.建物の引継ぎ
が中心になるからです。
過去に1700軒以上の遺品整理を行ってきましたが、現場ではデパートの手提げ袋、紐、包装紙、スーバーのレジ袋など100以上も出てくることがあります。なかには使い終わった歯ブラシなども見たこともあります。
そこには親が育った時代の躾と共に、モノ不足で育った時代背景があります。
そして、著書のなかでも書いていますが、
もったいない、まだ使える、いずれ使うことがある。
まずは「もったいない」現場では20年以上前の洋服が少しくたびれた状態で
押し入れなどに収められていることが多くあります。
ただ、もったいないは、「まだ使える」につながり、「いずれ使うことも」に結びつきます。
こちらも、大量消費時代に育った子供と親では全くとられ方が別です。
それはわかっている!と始めた途端に「実家の片づけ、親の家の片づけも」膨大な量を
眼の前にすると、大変さがともない、ついつい忘れがちになります。
私たちのような、1700軒以上の遺品整理の現場を経験した業者でも、
膨大な遺品の量を目のあたりにすると、回収作業工程に悩むことがありますので
一瞬どうしようか?と思われるのは当然だと思います。
ただここでも、頭の中にとどめておきたいのは「親は今の状態に不自由をしていない」です。
以前、遺品整理のご依頼をいただいた長女の方より、
実家の家に入るのは、8年ぶりだと言われたことがありました。
理由を伺うと、片づけをしている最中、親子で感情的になってしまい
「私の目の黒いうちはあなたを家には入れない!」とお聞きしたことがありますので、ご注意ください。
高度経済成長に育った子供世代とは違って、
親自身は「モノを大切にしなさいと躾を受け育っています」
そのため、今まで1700軒以上行ってきた遺品整理の現場では、手提げ袋、包装紙、買い物袋などが大量にでてきます。
一見、「子供たち側」から見れば、30年前の家電製品、梱包していた段ボール類まで
「どうして?押入れなどに保管しているのだろう?」
もっと使い勝手がいい製品があるのに..
ただ、親から見ると「まだ使える」「いずれ使うこともある」「もったいない」
など。よく親の家の片づけでも使われる言葉ですが、忘れがちの2つのことがあります。
1つは、使い勝手の関係。最新型の扇風機が性能がいいとわかっていても、
今どきの商品の使い方がわかりずらい。。
2つ目は、押し入れに家電などが入っていても「親自身は不自由だと感じていない」
これに気がついていないと、親自身は「自分の持ち物だから」「あなたに言われなくてもわかっている」など。親の家が片づけられなくなります。
それぞれの人がおろそかにしてしまいがちな「実家の片づけ」ですが、
いざ行おうとしても親の反発にあい進まないことがあります。
今まで1700軒以上の実家の片づけ現場をお手伝いしてきたなかで、わかったこと、
将来的にも、
「実家の片づけができないまま」⇒「空き家になっている」ことにならないように、
実家の片づけが進まない、片付けられない、5つの理由を1つ1つ解説していきます。
その前に、こんな経験はありませんか?
書店などで「実家の片づけ」本を買ってみたものの殆ど役立たなかった。
その1つに、片づけ本を書いている著者の方の多くに、片づけ教室などを運営している方が、多いと聞くこともあるからです。
ただ実家の片づけは、整理整頓をともなう片づけとはまったく違います。
そして、自分のための片づけ⇒ 収納と、親の片づけは、テーマがまったく異なります。
また、亡くなってから片付けというのもこれまた、親の思い出を目にした瞬間に
手がつけられず、放置してしまうケースが多いので、その結果「空き家」に繋がることが
よくあります。
こちらコラムでは、現場体験にもとづいて解説していきます。
15年5月に完全施行された「空き家等対策の推進に関する特別措置法」。
「空き家等対策の推進に関する特別措置法」。住んでいる住民の生活に影響を及ぼすと認められた場合、行政代執行による立ち入りや取り壊しも行なわれ、ときおりニュースで事例が取り上げられています。
それでは、誰もいない空き家がどうして生まれるのか。1650軒以上の遺品整理を行ってきたなかで、過去に550件以上の空き家の片づけを行って立場から、空き家になっていく経緯には普段皆さんが思ってもいなかった類似点、共通点がありました。
具体的には「実家の片づけができないまま」⇒「空き家になっている」点です。
そして、その意外な共通点には
.実家の片づけの難しさ
.そのため、それぞれの人がおろそかにしてしまいがちな「実家の片づけ」
.突然行うことになる、親(身内)が亡くなったときに遺族が経験する遺品整理の難しさ。
.生まれ育った愛着のある家を残しておきたいという感情が空き家を生む原因になる。
などがあります。
2002年より、1650軒以上の遺品整理を行ってきた業者の視点で、「実家の片づけと密接に関係している」テーマに、空き家の家のなかはどのようになっているのか、空き家の持ち主が気がついていない近隣住民の危険性などを踏まえ、どんな対応と具体的な備えをしておくべきなのか、今後新たに運営者コラムを解説してお伝えしていきます。