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実家の片付けの壁は“親の備え”にあり!スムーズに進める3つの工夫




「こんなに乾電池や電球があるなんて…」
実家を片付けようとしたとき、予想外の備蓄品の多さに驚いたことはありませんか?
親世代にとって、“備え”は安心を得るための知恵でした。

ただ、商店街の減少や外出が親世代にとって負担となる今、“今のうちに買い置き”の習慣が、過剰な備蓄につながり、片付けの課題となっています。

今回は、親世代の“備え”の背景と、無理なく整理を進めるための工夫をご紹介します。

買い物難民問題が生む“備え”の理由とは?

高齢者が「今のうちに買っておかないと…」と考える理由の一つに、「買い物難民問題」があります。
商店街の閉店や交通手段の制限などにより、外出が難しい高齢者は、少しでも不安を解消するために多めの備蓄をするようになります。

このような生活環境の変化が、親世代の“備え”の量を増やしている背景があります。

シャッターを下ろした商店
(※シャッターを下ろした商店)

外出のハードルと「今買っておかないと」の心理

高齢者にとって買い物は、日常生活の一部であると同時に大きな負担です。特に次のような理由が「今のうちにまとめて買っておこう」気持ちを促しています

背景 詳細
外出の負担 体力や足腰の衰えにより、頻繁な買い物が難しい。
交通手段の制限 免許返納やバス本数の減少など、移動手段が限られるため、一度に多く購入する必要がある。
外出時の不安 「いつ次に出かけられるかわからない」という不安から、必要以上に物を買い込む。

商店街の減少と買い物環境の悪化

昔は徒歩圏内にあった商店街や市場が次々に閉店し、高齢者が買い物できる場所が減少しています。
これにより、日用品や食料品を定期的に購入する機会が減り、以下のような影響が出ています。

商品選択の幅が狭まる:徒歩圏内で購入できる商品が限られると、必要以上の備蓄が必要になる。
まとめ買いが増加:買い物に出られない時に備え、大量備蓄を行う習慣が定着してしまう。
収納スペースの圧迫:こうした備蓄は収納スペースを占有し、整理の手間を増やす原因となります。

親の“備え”が招く実家の片付け問題

親世代の「備え」は、不測の事態に備えるものですが、それが必要以上に増えると次のような問題を引き起こします。

ご高齢者の買いだめ

期限切れの物が増える:食品や電池など、長期保管で使えなくなった物が発生し、処理が大変になります。
備蓄の存在を忘れる:何がどこにあるか把握できなくなると、片付けが遅れる原因となります。
特に長期間保存される電池などは期限切れや劣化が発生し、廃棄処理に手間がかかることもあります。こうした不要品は、片付け時にまとめて処理する必要があります。

「親世代の備え」と向き合うためのポイント

親世代が準備している備蓄品は、日用品や保存食品、災害時用のグッズなど多岐にわたります。

こちらでは、備えを「見える化」することで優先順位を整理し、不必要な備蓄を手放す方法や親との話し合いのポイントを紹介します。

親の備え」を“見える化”して優先順位を決める

何がどれだけ備蓄されているのか」を見える化することで、整理の第一歩を踏み出しやすくなります。
親世代が備えている物は日用品や保存食品、災害時用のグッズなど多岐にわたるため、以下の3つのカテゴリに分類します。

分類 具体例
短期的に必要な物 1年以内に使う乾電池、食料品など
長期保存が前提の物 非常用水、保存食
使う予定がない可能性の高い物 古い電球、劣化した布など

ラベルやメモを貼ることで、整理後も備えが把握しやすくなります。

緊急時以外に不要な備え」から手放してみる

「念のための物」は安心感を生む反面、不要な物が溜まりやすい要因です。
親世代が備えている「いつか使うかも」の物は、実際には使用されないことが多いため、以下の手順を試します。

・災害時の備え以外のストックを優先して整理する(古い保存食など) 
・古いラジオや乾電池のように、予備が複数ある場合は1つを残し、古い物は処分する。 
・「残す物」と「手放す物」を比較すること心理的な抵抗感を和らぎます。 

「何のための備えか」を親と話してみる

備蓄品には「安心したい気持ち」が込められています。「どんな時に必要と思っているのか」を聞くことで、不要な重複を減らせる話し合いが可能です。

ポイント 具体例
備えが役立つ場面を共有し、「代替案」を提示することで手放す選択肢を増やす 例:「保存食の缶詰よりも新しい簡易パック食品に替えた方が便利です」など
定期的に「これだけあれば十分」というラインを話し合い、備えが増えすぎない環境を整える 家族や関係者同士で話し合い、必要な備蓄量を確認し、過剰な備えを防ぐ

買い物難民の要素を理解して片付ける

親世代の「備え」は、安心して暮らすための知恵ですが、その背景には「買い物難民」という現代特有の問題があります。

商店街の閉店や交通手段の制限によって買い物の機会が減り、「今のうちに買っておこう」という気持ちが備蓄を増やす要因となっています。

その結果、大量の備蓄が整理を難しくする場合がありますが、こうした背景を理解することで片付けを無理なく進められます。

片付けを進める際は、「どんな時に必要な備えか」を家族で話し合いながら見直し、安心感を大切にしつつ、必要な備蓄量を確認することが大切です。

サイト運営者の著書
こちらはサイト運営者の著書です。 親ともめずにできるこれがリアルな実家の片づけです

親の「備え」は安心感の表れである反面、整理を難しくする要因です。親の状況を理解し、話し合いながら取り組むことで、ぜひ片付けをスムーズに進めてください。

店長内藤
本文は運営者の内藤が現場経験をもとにまとめました。

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